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皆さんこんにちは
株式会社心葉の更新担当の中西です。
~キャベツの品種~
キャベツと一口に言っても、その品種は数十種以上。収穫時期、葉の硬さ、甘み、巻きの強さ、病気への耐性など、それぞれに明確な個性があります。この記事では、農家目線で育てやすく、かつ市場で評価の高い主要品種とその特徴を紹介します。
【特徴】:巻きがややゆるめで、葉はやわらかくみずみずしい
【用途】:千切り、生食、和え物に最適
【栽培時期】:10月播種→3〜4月収穫(温暖地)
【特徴】:春系の中でも早生。巻きはやや固めで輸送性◎
【用途】:浅漬け、業務用カット野菜向け
→ 春キャベツは、葉が薄く、食感が軽やかなため、生食を好む層に圧倒的支持があります。
【特徴】:葉色が明るく、見た目の美しさに優れる
【用途】:炒め物、ロールキャベツなど幅広い調理に
【特徴】:病気に強く、巻きが安定。全国で使われる代表格
【用途】:生・加熱両方に対応
→ 夏秋キャベツは味と見た目のバランスが良く、家庭用・業務用どちらにも安定供給が可能です。
【特徴】:寒さで甘みが増す晩生種。糖度が高く肉厚
【用途】:鍋、スープ、煮込みにぴったり
【特徴】:密巻きでずっしりとした重量感。日持ちにも優れる
【用途】:ロールキャベツ、炒め物
→ 冬キャベツは霜に当たることで糖度が増し、加熱するとさらに甘みが際立ちます。
【特徴】:とがった形で巻きがゆるく、葉がやわらかい
【用途】:見た目のインパクト、生食需要に強い
【特徴】:黒腐病や根こぶ病などへの耐病性を持つ品種
【用途】:多雨地域や連作障害対策に有効
→ 近年は気候変動に対応した高耐性品種の需要も急増しています。
出荷先 | 適した品種 | 理由 |
---|---|---|
スーパー・直売所 | 春系(やわらか・甘い) | 生食向け、家庭の少量消費に強い |
加工業者 | 夏秋系(固め・均一) | 包丁切り・機械対応がしやすい |
飲食店・業務用 | 冬系(甘み・重量) | 煮込み・ロールキャベツ向けで原価率も良好 |
→ 品種選びは「栽培のしやすさ」と「売り先のニーズ」を合わせて考えることが鍵です。
キャベツは「一玉」で語れない奥深さを持つ野菜です。どの品種を、どの時期に、どのターゲットに届けるのかそれを明確にすれば、収穫量だけでなく“信頼”も増やせる農業が可能になります。
皆さんこんにちは
株式会社心葉の更新担当の中西です。
~キャベツのおいしい見分け方~
スーパーで並ぶキャベツを前に、「何を基準に選べばいいのか分からない」という声は多いですが、実は見た目と手触りだけで、味や食感がかなり予測できる野菜です。この記事では、キャベツ農家の視点から「おいしいキャベツの見分け方」をお伝えします。
同じサイズでも重いキャベツは葉が密に詰まっている証拠
軽いキャベツは巻きが緩く、食感がやや薄くなる傾向あり
→ 千切り・炒め物など、食べごたえを求める料理に重さのある個体を選ぼう
上部を軽く押して硬く跳ね返るような弾力があるものが◎
「ふんわり」としている場合は、巻きが甘く成長途中の可能性も
→ サラダ向きの柔らかい春キャベツとは区別して考えること
外葉が鮮やかな緑色で、内側が黄緑色〜白に近いほど新鮮
色がくすんでいる、または茶色く変色している部分が多いものは避ける
→ 甘みやみずみずしさは、葉の色とコントラストがはっきりしているものに表れる
断面が白くみずみずしいキャベツは、採れたて
茶色く乾燥している場合は時間が経っている証拠
→ 切り口の色は「鮮度の履歴書」ともいえる重要なポイント
外葉が厚みがあり、ツヤとハリがあるものは良品
手触りがしなびていたり、フニャっとしている場合は避けたい
→ 葉の弾力は、食感と栄養価に直結します
季節 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
春キャベツ | 巻きがゆるく、葉が柔らかい | サラダ、浅漬け、和え物 |
夏キャベツ | やや硬めで日持ちする | 炒め物、焼きそば、餃子 |
冬キャベツ | 巻きが硬く、甘みが強い | 鍋、ロールキャベツ、煮込み料理 |
→ 旬のキャベツを旬の料理に合わせることで、味わいは格段にアップします。
早朝収穫のキャベツは水分量が豊富で甘みが強い
露地もの(ハウス栽培ではない)は風味と食感が力強い
霜が当たった冬キャベツは、糖度が高まり特においしい
→ 購入時は「産地直送」や「今朝採れ」といった表示をチェックしてみてください
キャベツは、その場で触れて、持ち比べることで、葉の密度・鮮度・甘さが見抜ける野菜です。ほんの少し意識するだけで、食卓の満足度が大きく変わるはずです。