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皆さんこんにちは
株式会社心葉の更新担当の中西です。
~変遷~
目次
キャベツ:大量需要(惣菜・外食・加工)。機械化と産地リレーで周年供給を目指す作物。
オクラ:高温期のニッチから多用途野菜へ。規格・鮮度勝負の“スピード流通”。
芋類:主食・惣菜・スナック原料で加工適性×保存性が命。土地適性が明快。
政策・市場:都市化と外食の拡大で青果需要が急増。共同選果・共販の仕組みが整備。
技術:開田・圃場整備、化学肥料・農薬の普及、キャベツの結球安定化、じゃがいもの疫病対策が実務化。
流通:中央卸売市場が柱に。規格・箱・量目が標準化。
→ ゴールは“量と規格”。「出せるだけ出す」時代。
キャベツ:
冬は関東・東海の高原、夏は冷涼地…と産地間リレーが確立。
移植機・収穫機・マルチ等で省力化。カットサラダ・惣菜向けの歩留まり重視に。
オクラ:
露地主体からトンネル・簡易施設へ。スターマーク鮮明・曲がり少ない品種が普及。
朝どれ→当日出荷のスピード勝負が文化に。
芋類(じゃがいも・さつまいも・里芋):
貯蔵・選別の機械化が進展。スナック菓子・外食フライ・焼酎(芋)など加工需要が拡大。
→ 「量×省力×加工適性」がキーワードに。
組織:法人化・大規模化、作付・収穫の平準化が経営の肝に。
契約:カット工場・外食チェーン・スナックメーカーとの規格固定・納期厳守が一般化。
技術:
キャベツ:定植密度・育苗技術の高度化、黒腐病などの衛生管理。
オクラ:高温期の樹勢維持(かん水・追肥・摘葉)で曲がり率低下。
芋:比重・糖度・デンプン価の計測ルーチン化、低温貯蔵・キュアリング(さつまいも)が標準に。
→ 「規格を“つくる”栽培」へ。
データ活用:環境制御、土壌診断、収量・等級ダッシュボードで人依存から仕組みへ。
6次化:キャベツコールスロー、オクラ加工、芋のスイーツ・チップスなど、規格外の価値化。
直販・輸出:ECや観光地マルシェ、冷凍・冷蔵技術の進歩で販路が多様化。
→ “作って終わり”から“届ける設計”へ。
気候:高温・豪雨・干ばつに備え、耐暑・耐病品種、潅水・排水・被覆の再設計。
人手:自動走行・選果機・収穫支援、マニュアル(SOP)と動画教育で誰でも同品質へ。
環境:肥料・資材高の中、有機物循環・被覆資材リサイクル・温室効果ガス削減が選定条件に。
エビデンス:異物管理・残留基準・簡易HACCPで**“安心の見える化”**を強化。
産地リレー+波状定植で価格変動を平準化。
外葉管理・窒素分配・収穫適期の数値基準(玉径・比重)で歩留まり最大化。
加工向けは芯長・葉厚・裂球耐性が勝負。
朝どれ→当日出荷の動線設計(収穫→予冷→梱包)。
樹勢維持(摘葉・かん水・追肥)と花の観察で曲がり率を抑制。
施設化で端境期の高単価を狙う。鮮度指標(がく・産毛感)の共有が要。
**品種×用途(フライ/サラダ/焼酎/スイーツ)**を固定し、契約・比重・糖度を並走管理。
貯蔵技術(温湿度・ガス・キュアリング)で年間販売。
じゃがいもは疫病・そうか対策の輪作設計、さつまいもは低温障害と芽ズレの管理が肝。
週報1枚:収量(kg/10a)・規格比率・廃棄率・原単位(燃料/肥料/資材)・クレーム率。
SOP(写真3枚×工程):定植・追肥・病害スカウティング・収穫・選別・梱包。
出口多層化表:生鮮/加工/直販/業務用の“代替先と連絡先”を平時から確定。
端境期カレンダー:作期分散・他産地連携・冷蔵/冷凍在庫で“欠品ゼロ”を設計。
見える達成感:キャベツの玉が揃う、オクラがピンと立つ、芋の比重が狙い値に――手と数字で実感。
天気と対話する知的おもしろさ:気象×土×品種で最適解を組み立てる技術者の喜び。
食卓と産業をつなぐ誇り:学校給食、惣菜、スナック、外食…暮らしに直結。
チームで品質を揃える快感:SOPとデータで誰の畝でも同品質に近づく。
規格外を価値に変える創意:漬物・ピクルス・コールスロー・チップス…廃棄が商品に変わる。
数値+物語:規格・歩留まり・残留基準に“収穫時刻・栽培暦・圃場写真”を添付。
欠品プロトコル:代替サイズ・代替品種・在庫放出条件を事前合意。
環境値の開示:施肥窒素原単位・資材回収率・電力原単位の年報で選ばれる。
訪問受け皿:1時間の見学アジェンダ(圃場→選別→貯蔵→品質計測)を常備。
春の長雨でキャベツの裂球が増え、オクラは曲がり率上昇。
週報を振り返ると、かん水過多+窒素偏りが見えてきた。
定植の波状化を広げ、オクラは摘葉を早め、芋は在庫の出荷配分を変更。
端境期、量販の棚は空かず、レビューに「いつも同じ品質で助かる」の一言。
データと段取りで、天気の波を“商売のチャンス”に変えた日。
レジリエンス:災害・高温・原価高に耐える作期分散・輪作・在庫と契約の設計。
低環境負荷:有機物循環・被覆資材の再資源化・精密施肥でコストとCO₂を同時に下げる。
関係性販売:B2B仕様書+直販ストーリーで**“推し産地”**化。
人材:SOPとデータで未経験でも戦力化、多様な働き方に開いた農業へ。
キャベツ・オクラ・芋は、
**「量の時代」→「規格と効率」→「データと多販路」→「気候・人手・環境に強い経営」**へと進化してきました。
今日の一歩は――
週報1枚で数値と写真を共有、
規格外の出口表を整備、
端境期の産地リレー計画を更新。
小さな仕組み化が、**“いつも同じ品質”と“選ばれ続ける産地”**をつくります🥬🌿🥔💪