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心葉日誌～やりがい～

投稿日 2025年9月22日

皆さんこんにちは

株式会社心葉の更新担当の中西です。

 

～やりがい～

 

1｜いま強い“共通ニーズ”はここにある 🎯

  1. 安定供給×価格リスク分散
    作期分散（早出し／抑制／越冬）＋産地リレー＋契約販売で波をならす。

  2. 規格の均一化と歩留まり
    “狙いサイズ”を作る栽培（密度・施肥・潅水・収穫適期）＋選別基準の治具化。

  3. 省力化・標準化（SOP）
    植付け・追肥・収穫・選果・梱包の写真付きSOP、可搬機器・動力台車・コンベア導入。

  4. 気候リスク対応
    高温・豪雨・干ばつへ、被覆・排水・遮光・ミスト・耐暑／耐病品種の再設計。

  5. 多販路と“関係性販売”
    量販・外食・加工・直販EC・規格外の出口を事前に多層化。

  6. サステナブルとコスト管理
    有機物循環・資材回収・省エネ機器、原単位（肥料・燃料・電力）を月次で見える化。

2｜作物別「ニーズのツボ」🔍

🥬 キャベツ

  • 連続収穫の平準化：波状定植・品種リレーで“出過ぎ／欠品”を抑制。

  • 加工向け要件：玉径・葉厚・芯長・裂球耐性の数値管理、外葉管理で歩留まりUP。

  • 端境期の値決め：冷涼地／暖地のリレー＋冷蔵短期ストックで棚を切らさない。

🌿 オクラ

  • 鮮度勝負：朝どれ→即予冷→当日出荷の動線設計。曲がり率を摘葉・潅水・着果負担で制御。

  • 規格明確化：長さ×径レンジ、スターマーク鮮明度、産毛の状態まで“見える基準”。

  • 端境期の施設化：簡易ハウス・トンネルで高温端境を狙う。

🥔 芋（じゃがいも／さつまいも／里芋）

  • 用途固定×契約：フライ／サラダ／焼酎／スイーツ…品種×比重・糖度を並走管理。

  • 貯蔵・出荷平準化：温湿度・ガス管理、（さつまいも）キュアリングで年間販売。

  • 輪作＆土づくり：疫病・そうか・センチュウ対策の設計と土壌診断に基づく施肥。

3｜買い手別「刺さる提案」ひな形 💡

  • 量販・青果：週○回／○箱、規格比率（L・M）、欠品時の代替ロット、箱規格・バーコード、レビュー目標。

  • 外食・加工：歩留まり試算（皮歩留／芯歩留／カット規格）、異物管理・洗浄手順の1枚SOP。

  • 直販・EC：朝どれ時刻・圃場写真・保存法カード、規格外ミックスのお得セット。

4｜“選ばれる農家”の運用テンプレ 📐

  1. 3プラン販売
    ベーシック（家庭用）／セレクト（規格上位・指定長）／プロユース（仕様固定・定期便）。

  2. 週報ダッシュボード
    収量・規格比率・歩留まり・廃棄・原単位（肥料/燃料/電力）・クレーム率を1枚で共有。

  3. SOP＋動画（60–90秒）
    定植・追肥・病害スカウティング・収穫・選別・梱包を“誰でも同品質”に。

  4. 出口多層化表
    生鮮／加工／直販／業務用の代替先・担当・連絡先・合意価格。

  5. 端境期カレンダー
    作期分散・他産地連携・貯蔵在庫の放出条件を事前に確定。

5｜KPI（最小セット）📊

  • キャベツ：玉径・比重、裂球率（％）、歩留まり（％）

  • オクラ：曲がり率（％）、長さ×径の適合率（％）、予冷までの時間（分）

  • 芋類：比重・糖度、規格外率（％）、貯蔵ロス（％）

  • 共通：収量（kg/10a）／労働生産性（kg/人時）／原単位（円/kg・kWh/kg）／直販比率・リピート率

6｜“価格競争”を避ける差別化ポイント 🧭

  • 数値＋物語：規格・歩留まり・残留基準に、朝どれ時刻・栽培暦・圃場写真を添付。

  • 欠品プロトコル：代替サイズ・他産地・在庫放出の条件を契約前に合意。

  • 環境値の開示：施肥窒素原単位・資材回収率・電力原単位の年報で選ばれる。

  • 訪問受け皿：1時間見学アジェンダ（圃場→選別→貯蔵→品質計測）を常備。

7｜現場で感じる“やりがい”ベスト9 🏅

  1. 畑が“毎日の成果発表”
    玉がそろい、オクラがまっすぐ、芋の比重が狙い値に――手にも数字にも現れる達成感。

  2. 天気と対話する知的おもしろさ
    温度・水分・光・土を読み、最適解を組み立てる“現場の科学”。

  3. 食卓の笑顔に直結
    「子どもがパクパク」「揚げたらホクホク」――感想が次の栽培の力に。

  4. チームで同品質に近づく快感
    SOPとチェックで、誰の畝でも仕上がりが揃う。

  5. 規格外を価値に変える創意
    コールスロー、ピクルス、チップス、焼き芋…“廃棄が商品”に変わる。

  6. 地域に役立つ誇り
    学校給食、病院食、地元飲食の定番メニューに自分の作物。

  7. 学びが即リターン
    施肥や潅水の微調整が、その週の歩留やクレーム率に反映。

  8. 多様な働き方を生む現場
    作業分解・動画教育で未経験者も力に。

  9. 次世代に渡せる資産
    土・設備・販路・データという“農場のOS”を引き継げる。

8｜100秒ストーリー📘

長雨の週、キャベツは裂球、オクラは曲がり率↑、芋は出荷ロスがじわり。
週報を見ると窒素偏り＋過潅水＋予冷遅れが同時多発。
キャベツは定植の波状化を拡大、オクラは摘葉前倒しと潅水見直し、芋はキュアリング延長と在庫配分変更。
翌週、歩留まりが回復、量販の棚は空かず、外食から“安定供給感謝”の連絡。

数字と段取りが、天気の波を越える橋になった。

9｜明日からできるミニ改善 ✅

  • 収穫後に規格比率・曲がり率・歩留まりをホワイトボードで見える化（写真で共有）。

  • 出口多層化表（生鮮／加工／直販／業務用）に担当・連絡先・合意価格を記入。

  • **摘葉・選別のSOP（写真3枚）**を作って入口に掲示。

  • “朝どれ投稿”と保存法カードを週1でSNSに。

  • 肥料・資材・燃料の共同購入グループに参加し原単位を1円でも下げる。

まとめ ✨

ニーズは「安定供給×規格×省力×気候対策×多販路×サステナブル」。
やりがいは「毎日の達成」「科学する現場」「食卓の笑顔」「チームの一体感」「創意工夫が価値になる」。

小さな仕組み化――週報1枚・SOP・出口表・端境カレンダー――から、
“選ばれ続ける産地”と“誇れるチーム”が生まれます。
今日の一歩、さっそくホワイトボードに規格比率を書いてみましょう🥬🌿🥔💪